落葉樹の葉はまだ芽のまま、でも陽光はだいぶ暖かくなってきた今頃から、野鳥たちを観察しやすい季節になります。いつも雑草園に棲んでいるヤマガラは、秋にはエゴノキの実をどこかに運んでいましたが、それを食べ尽くしたのか、エゴノキの実の中の虫を食べているようです。エゴノキは毎年たくさんの実をつけて、発芽してからの生長も早いので、全部が育ってしまうと大変なことになりますが、虫によって適度な量に調整されて、実も虫もヤマガラの大事な餌になる。自然界はひとつに繋がっていて、本当に無駄がありません。いまは餌が少ない時期でもあるので、一緒にやって来るシジュウカラのために自然菜園で採種したヒマワリを餌箱に。まもなく3月。カワラヒワ、ホオジロ、アオゲラ、ウグイス 、キジ・・雑草園もますます賑やかになってきます。
雑草園とは
雑草園は山梨県北杜市にある自然菜園です。土を生かしながら文章そして作品を収穫し、みなさまに出荷しています。
雑という漢字は色とりどりの糸を集めて衣を作る意味から、同じではないものが混じり合いながらひとつに集まっていることを表します。
草は地から芽吹いて上へと向かうところから、物事のはじまりという意味も持ちます。
宇宙のように見えるものは、多様なものが一点に凝縮されて、そしてまた多様に展開していく、その躍動的な姿のほんの一部です。
私たちは雑草に「ぞうそう」というよみがなを付けて、自分たちの住む場所の名前とし、小さな雑誌の名前ともしました。それは、荒れてしまった地面をまた緑豊かな森にする、その最初の一点が雑草の種から始まることへの、畏敬の意味でもあります。
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