麦の秋

ライ麦が熟したので少しの雨間に収穫をした。一粒の麦が幾粒かに増えていく。種は自然に増えていくもの。もし一粒が百粒に増える種があれば、百粒の収穫のうち一粒か二粒を残しておくだけで、残りはありがたく食べることができる。毎年毎年。でも、誰かが無限に増える恵みを独占しようとする。種に仕掛けをしておく。特許もかけておく。遺伝子を組み替えておく。すると食べ物は減り続ける。そして争いが生まれる。戦争を防ぐために武器を量産する?そんなことは必要ない。種を誰もが独占しないようにするだけで、この地球は平和になる。

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