ライ麦が熟したので少しの雨間に収穫をした。一粒の麦が幾粒かに増えていく。種は自然に増えていくもの。もし一粒が百粒に増える種があれば、百粒の収穫のうち一粒か二粒を残しておくだけで、残りはありがたく食べることができる。毎年毎年。でも、誰かが無限に増える恵みを独占しようとする。種に仕掛けをしておく。特許もかけておく。遺伝子を組み替えておく。すると食べ物は減り続ける。そして争いが生まれる。戦争を防ぐために武器を量産する?そんなことは必要ない。種を誰もが独占しないようにするだけで、この地球は平和になる。
雑草園とは
雑草園は山梨県北杜市にある自然菜園です。土を生かしながら文章そして作品を収穫し、みなさまに出荷しています。
雑という漢字は色とりどりの糸を集めて衣を作る意味から、同じではないものが混じり合いながらひとつに集まっていることを表します。
草は地から芽吹いて上へと向かうところから、物事のはじまりという意味も持ちます。
宇宙のように見えるものは、多様なものが一点に凝縮されて、そしてまた多様に展開していく、その躍動的な姿のほんの一部です。
私たちは雑草に「ぞうそう」というよみがなを付けて、自分たちの住む場所の名前とし、小さな雑誌の名前ともしました。それは、荒れてしまった地面をまた緑豊かな森にする、その最初の一点が雑草の種から始まることへの、畏敬の意味でもあります。
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