今年は少し遅くて、いまごろブルーベリーとブラックベリーを毎日少しずつ収穫しています。ベリーは20年以上の株も放任で新しい芽をたくさん出しています。もちろん無肥料。暖地用の株は少し寒いのか萩の根元に絡むようにして冬の風の当たらないほうへと根を伸ばします。有機でも化成でも肥料が多い野菜は青黒い。無肥料のトマトも里芋も爽やかな明るい色。ヒヨドリバナやキンミズヒキも咲いてきました。
雑草園とは
雑草園は山梨県北杜市にある自然菜園です。土を生かしながら文章そして作品を収穫し、みなさまに出荷しています。
雑という漢字は色とりどりの糸を集めて衣を作る意味から、同じではないものが混じり合いながらひとつに集まっていることを表します。
草は地から芽吹いて上へと向かうところから、物事のはじまりという意味も持ちます。
宇宙のように見えるものは、多様なものが一点に凝縮されて、そしてまた多様に展開していく、その躍動的な姿のほんの一部です。
私たちは雑草に「ぞうそう」というよみがなを付けて、自分たちの住む場所の名前とし、小さな雑誌の名前ともしました。それは、荒れてしまった地面をまた緑豊かな森にする、その最初の一点が雑草の種から始まることへの、畏敬の意味でもあります。
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