夏の終わりに、大根のタネを歩きながら高い位置から振り撒きました。春に大根の花が咲き、種ができて、はじけて種がまかれるのと同じ状態です。地に落ちた大根の種には土はかけません。適度に草が生えているので、誰も食べません。種は勝手に芽を出して、勝手に土の中に根を伸ばして、勝手に育ちます。適度にばら撒かれているので間引きも不要です。自然に蒔かれた種は自然に育ってくれます。
雑草園とは
雑草園は山梨県北杜市にある自然菜園です。土を生かしながら文章そして作品を収穫し、みなさまに出荷しています。
雑という漢字は色とりどりの糸を集めて衣を作る意味から、同じではないものが混じり合いながらひとつに集まっていることを表します。
草は地から芽吹いて上へと向かうところから、物事のはじまりという意味も持ちます。
宇宙のように見えるものは、多様なものが一点に凝縮されて、そしてまた多様に展開していく、その躍動的な姿のほんの一部です。
私たちは雑草に「ぞうそう」というよみがなを付けて、自分たちの住む場所の名前とし、小さな雑誌の名前ともしました。それは、荒れてしまった地面をまた緑豊かな森にする、その最初の一点が雑草の種から始まることへの、畏敬の意味でもあります。
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