秋の音

地面に落ちる栗の音。カサッもあるし、ゴトッもある。暑い夏が終わると野草たちも花を咲かせ、種をつける。菜園も収穫の季節。豆が色を濃くし、芋がその収穫を待つ。

自然界はいつも完璧。いま必要なことを過不足なく表現している。いま必要なものが伸び、咲き、みのる。

菜園のほうはいつも勉強中。期待どおりにはいかない。なぜか? それは自然界のアイデアと自分の間にズレがあるから。

だから気にせずにその時の収穫を楽しむのがいい。ズレのまま無理を通すのではなく、いまの収穫を味わい、ズレを計測して、補正して、次に生かす。

雑草たちも実はそんなことを繰り返している。そう、自然界の完璧さは長いスパンのなかで表現される。

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