雑草の道

雑草の道

雑草の道6

古い道を歩く。道端の大きな木の下に馬頭観音さんが祀られている。遠くに見えていた集落が近づいてくる。入口には門が立っている。庚申塚もある。ここから先は集落の中。目に見えない確かな境目はあるけれど、特に閉 ...

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雑草の道

雑草の道5

東京から山梨に向かう道は二つの峠を越えていく。小仏峠そして笹子峠。小仏峠は江戸時代に盛んに利用された山道と、明治にできた南へ大きく迂回する車道、そしてトンネルで峠の下を穿つ鉄道と高速道路で向こう側へと ...

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雑草の道

雑草の道4

以前に街で働いていた頃の話。私の事務所のまわりは住宅街で、その向こうには高層ビルが並んで見えていた。すぐ近くにも高さ二三四メートルのビルが見上げるように存在した。車の途切れない片側四車線と二車線の道が ...

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雑草の道

雑草の道 3

笛を吹く人にとってドーナツ化した人たちは欠かせない。心の中心を誰かに明け渡した人たち。それは特殊な集団に多い印象だけれども、普通の集団においても広く分布している。例えば官僚組織。戦争でも薬害でも感情を ...

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雑草の道

雑草の道 2

田子ノ浦にある富士塚を訪れた。ここの海岸は薄く丸くなった石ばかり。この石を富士山登拝の出発点として積み上げていったのがこの富士塚。私たちはこれから富士山に登るわけではないので、本物の富士山と重ねて拝ま ...

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雑草の道

雑草の道 1

雑草と呼ばれる草たちを想う。少しのチャンスを絶対に無駄にしない。小さな土と少しの水とちょっとした陽光があれば、すぐに発芽し、すぐに生長し、すぐに花をつけて種を増やす。草たちはただそれを繰り返す。チャン ...

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