
雑誌「雑草」はA6サイズ。小さなプリンターがあれば小さな出費でもたくさん発行できます。継続して発行がしやすいこと、この体裁でなければできないこと、この両立が面白いです。
雑草のタネのように、風に乗って気ままに配布しています。
もし皆様で「自分メディア」を発行されていましたら、ぜひ、雑草園までお送りください。「本の森」に収蔵させていただき、皆様にご紹介いたします。個性的な「自分メディア」の輪が広がっていくことを楽しみにしています。
最新号の一部をご紹介します

生きていく力を、ふたたび。
オフグリッドという言葉があります。電力などのエネルギー網から独立して、自分たちで使うエネルギーを自分たちで生み出して利用する暮らしです。それは省エネや環境に優しいというだけでなく、お金を頂点とした巨大なピラミッド型のシステムから一歩踏み出すということにもつながります..

自然菜園
「ヒグラシの声が聞こえたよ」と夫が教えてくれました。六月の終わり頃のことです。聞き逃してしまいそうなくらいまだ少ないのですが私も聞こえました。畑では大豆が蒔いた順番に発芽し始めました。小豆の種まきはもう少しで終わります。七月、日増しにヒグラシの声は大きくなっていきます..

生島足島神社
遠い昔、溶岩で堰き止められていたその盆地は、大きな湖になっていたという。岩は削られて川は流れ、湖は肥沃な土地となる。山に囲まれたお盆の底のような田圃の中を、まっすぐと神社へ向かう..
泥宮大神
長野県産の小麦粉で作られたというパンをいただく。陽射しはさらに強く、木陰から出るタイミングが難しい。さて、と立ち上がり、田圃の中をただ真っ直ぐに進んでいく。山は遠く空は広い。しばらく歩くと大きな溜池に出た。特徴の無いただの池に見えるのだが..

諏訪湖
朝早く、長野に向かって車で出発した。フランスパンのパン屋さんに立ち寄り、パンを買った。店の中に入るとたくさんのパンがきれいに並んでいた。どれもおいしそうで困ってしまう。朝からたくさんのお客さんが来ていた。私は抹茶メロンパン、ピザパン、桜アンパン、バターシュガートーストを選んだ。どれもおいしかったけれど、特においしいと思ったのはピザパンだった..

底に流れるもの
トンネルに引っ越しました、という手紙をいただいた。彼は音楽を操る仕事をしていて、山手通りから少し入ったところにあるマンションに住んでいた。そして「遊びに来ませんか?」と誘っていた。普通は「まあ、そのうちに」という場面だけれども、トンネルに引っ越したとあっては行くしかない。さっそくメールで予定を訊ねると、いつでもよいけれど多分たどりつけない、と言う..

アースダイバー
中沢 新一 著
西欧の小さな集落が以前から気になる。すべての地域を歩いたわけではないけれど、書籍で調べても、中世からの教会が街の中心にある場合が多い。教会に聳える尖塔が人々の「救い」への唯一のドアであり、その一点を頂点として、下へ周囲へと人の集まりが形づくられている。睨みをきかせていると言えなくもない..




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複製も自由です。綴じを外して、4ページごとに両面コピーをして、半分に切って、再び綴じて。雑草のように自由に配布できます。