雑誌「雑草」

雑誌「雑草」はA6サイズ。小さなプリンターがあれば小さな出費でもたくさん発行できます。継続して発行がしやすいこと、この体裁でなければできないこと、この両立が面白いです。

雑草のタネのように、風に乗って気ままに配布しています。

もし皆様で「自分メディア」を発行されていましたら、ぜひ、雑草園までお送りください。「本の森」に収蔵させていただき、皆様にご紹介いたします。個性的な「自分メディア」の輪が広がっていくことを楽しみにしています。

最新号の一部をご紹介します

FOOD FOREST

そして、新しい芽を出す

ライ麦のグリーンの芽が新しい年を迎えた。建物近く、風の当たらない階段の影では、タンポポがとても小さな蕾をつけている。まだ静かな冬の森。あと少しすれば新しい緑色で賑やかになることを知っている。鳥たちも知っている。雲も知っている。熟した無農薬のミカンを古い皿に置いておくとヒヨドリがすぐに食べにくる。ヤマガラが餌台にばら撒いておいたヒマワリの種を次々と運んでいる。冬は鳥と人との距離が近い。花が咲き甘い新芽が一斉に芽吹くと、鳥たちは自分たちの世界に帰っていく。

Mok et Tap

編み物とレコードの話

最近また編み物をしています。今編んでいるのは夫のセーターです。セーターは大物なので結構時間がかかります。後ろ身頃→前身頃→左右の袖という順番で編んでいきます。昨日片方の袖が出来上がりましたので、ようやく完成が見えてきたところです。もう一つ。姑に毛糸の帽子を編んであげました。さて良さそうな糸があるかしら?と材料箱の中を探してみたら、昔々に実家の母からもらった薄いパープル色の毛糸が見つかりました。

自然信仰巡礼

峯の湛(たたえ)

諏訪大社前宮。御柱の根元を洗うように水眼の清流と呼ばれる小さな川が流れている。流れの速い川沿いに少しだけ上流へ向かい、ふと右手の山に入るように現れるのが鎌倉道だった。古くから手が入っていると感じる針葉樹。重い腿を振り上げて尾根へと向かう。幹の向こうに見える街並みが徐々に視界から消えていく。車の音も消えていく。ひとつ大きな土の斜面を上ると、

旧御射山社

諏訪の街まで戻ってタルトを買う。洋梨がゴロゴロと入っていて甘さ控えめで美味しい。すぐ隣は八剱神社。諏訪湖氷結の御神渡りを拝観、検分し諏訪大社に報告する役割を持つ。古くは諏訪湖の消滅した弁天島の神様であったらしい。小腹を満たしたところで茅野に向かう。茅野駅の標高は八〇〇m。目指す旧御射山社の標高は一六〇〇m以上。昔の人のように徒歩、ではなく動力を借りて「登山」する。

和み部屋

山梨に来て

平成三十一年の春。頂いたスカーフを首に巻いて長年住んでいた八王子から別れて来ました。さて、引っ越す時間が来て、我が家の荷物はトラック二台に積まれて山梨の仮住まいへ運ばれます。私たちは自分たちの車に荷物を目一杯に詰め込んで、なんとか家族四人が乗り込めました。炊飯器に手を乗せて顔の横には電話機があります。

山小屋にて

村の美術館

その美術館を訪れたのは秋の終わり。遠くに見える北アルプスに雪をちらつかせる季節だった。村の中心部からその裏山を急角度で登っていく小さな道。刈り取られた棚田の中を農具を載せた銀色の軽トラが抜かしていく。私たちと同じ美術館に行くのかもしれない。大きく谷をまわり次の尾根を越えていくところに控えめな「美術館」の看板があった。矢印に従って尾根の先端へと導かれる。

BOOK FOREST

わたしの信州 原田 泰治 著

諏訪市の原田泰治美術館を訪れてみました。原田さんの絵を知ったのは小学生の頃。家に届くJAFか何かの会報誌に毎号掲載されていた原田さんの絵を切り抜いて机の前に貼っていたのでした。電車やバスが描かれていることも多く、そこに乗り合わせていたり、見送っていたりする人たちが、いまにも言葉を発しそうな表情で描かれているのが印象的です。

雑誌「雑草」自然菜園をおすすめします
雑誌「雑草」根の国がよみがえる時
雑誌「雑草」一時間でできる自然菜園
種からはじめる。種をつなぐ。
生きていく力をふたたび。
草とともに冬を迎える

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